このリブレの欠点は何といっても、一回はがれたら、もう使用できない!
ということです。十分にご注意ください。
ちなみに読み取り機もリブレもネットで購入可能です。ともに8000円前後です。
(価格は各自でご確認を!)読み取り機は一度購入すれば、ずっと使用できます。
リブレは、2週間ごとに交換することになります。
リブレの貼り付けには、バリカンで毛を刈るなど、少しコツがいります。
貼り付けに失敗すると、金銭的ダメージが大きいので、ご注意を。
不安な方はご来院ください。(その場合は10000円+税をいただいております)

最近は猫にはプロジンクという猫用のインシュリンを一日2回注射することが
多いです。リブレで、現在のプロジンクの量で血糖値が最適かどうかを確認し、
場合によってはその日の血糖値によってプロジンクの量を調整したり、
血糖値のコントロールがいまいちなら、プロジンク以外のインシュリンを使用して
血糖値をうまくコントロールしていければと思います。、
また、リブレを装着すると血糖値の変動がリアルタイムでわかるので、
血糖値がかなり高いときには、今後は時間的、金銭的にも余裕がある方には
アビトラのような超速効型のインシュリンもプロジンクと併用するなどの提案も
するかもしれません。

最後に。犬も猫も、糖尿病の目標は、人の糖尿病患者さんのように、
血糖値を厳密にコントロールすることではなく、
糖尿病の犬、猫が、「体重を維持しながら」、元気に暮らすことです!
その目標のために、リブレをうまく活用できればと思います。(2019年3月9日)
補足があります!第42話です!ぜひ、どうぞ!

まず、犬、猫の毛をやや広めに
バリカンで刈ります。




その後リブレを貼りつけますが、
はがれそうなら、先に
サランラップのような手術用の
フィルムを貼ることもあります。


はがれたり、犬、猫がひっかいて
自分でとりはずしてしまいそうな時は
包帯で巻いて、取れないようにします。




読み取り機をかざすと、血糖値が
即座にわかります。
包帯を巻いていても、きちんと
読み取れます。



このように表示されます。


また、画面を操作すると、
過去の血糖値の変動を
グラフでみることができ、
とても便利です。

カバーを付けると→

人の糖尿病の患者さん用に血糖値を1分ごとに測り続ける装置が発売されています。
フリースタイル リブレという装置です。

この装置は500円硬貨よりもひとまわり大きいサイズで、
中心に長さが6mmほどのプラスチックのようなやわらかい管がついており、
その管を専用の機械で人の場合は二の腕の後ろ側に埋め込みます。
そこから2週間、ずっと血糖値を1分ごとに測り続けます。
(正確に言うと血糖値ではないのですが、ややこしくなるので
血糖値ということにします。)

このリブレは犬、猫にも装着でき、リアルタイムで血糖値を知ることが可能で
かつ、過去3か月ほどの血糖値の変動も記録することが可能となりました。
このため、犬、猫の糖尿病の管理方法がこれまでとは劇的に変わりました。
これまでは
、犬、猫をまるまる一日病院で預かり、数時間ごとに採血し、血糖値を
測定しその犬、猫の血糖値がどのように変動しているのかを観察していました。
この方法だと、犬も猫も病院でのストレスで血糖値はおうちで過ごしているときと
かなり異なることもあり、そのデータの信頼性に疑問がかなりありました。
しかし、このリブレを犬、猫の装着することで、採血の回数も
かなり減らすこともでき、また、預かる必要もなくなりました。
また、犬、猫がおうちで同じものを同じ時間に食べ、決まった時間にインシュリンを
いつもと同じ量を打っても、血糖値の変動は日によって異なることが多々あることも
わかるようになりました。

以下、実際に使用している写真です。

この読み取り機は、ツルツルしていて、つい落としてしまうことがあります。
ネットでこの読み取り機のカバーが販売されてます。
カバーを付けると、落としても読み取り機のダメージを減らすことができると思います。
(ちなみにこのカバーは1800円ほどでした)

第41話〜はこちら

第40話 血糖値測定が激変

第39話 輸血とSNS

第38話 おもちゃが口に‥

第37話 ダイエット不要

第36話 アロペシアX

第35話 避妊手術の傷

第34話 帝王切開は大変

第33話 動画で撮影

第32話 トキソプラズマ症

第31話 おうちで皮下注射

第30話 心臓病と呼吸数

第29話 犬ときのこ

第28話 抗生剤の連続投与

第27話 猫の歯肉口内炎2

第26話 猫の歯肉口内炎

第25話 歯石除去

第24話 犬も雪道で骨折

第23話 食欲全くなし

第22話 猫のかたタマ

第21話 コレステロール

第1話〜第20話はこちら