人が雪道ですべって骨折という話は私の周りでもよくありますし、
全国ニュースを見てても、関東なんかでは雪が少しつもっただけで、
すべって転倒し、骨折した人が数名いたという話がありますが…。
先日来院されたゴールデンレトリバーさん、避妊済みメス 13歳で
少し体重が適正よりもオーバーしてまして…。
散歩中に、アイスバーンの道路ですべってしまい、あわてて右前手を
地面につきなおして、転ぶことはなかったのですが、
そこから右前手を少し、浮かして歩くようになったとのことでした。
来院時、お座りの時も右前手をよく舐めていたので、
舐めている指を触ったところ(人の右前手の小指に相当する部位です)、
歯をむいて怒りました。
すごく性格のいいワンコだったのですが、この時初めて怒った顔をみました。
もう一度やさしく触ると結構腫れていたので、すぐにX線検査をしました。
左の写真がその時の写真です。
向かって左の指が、けっこう複雑に骨折していました。
(画質が落ちてしまっているので、見ずらいかと思いますが…。)
しかもX線でも、骨折部位の周りが腫れているのがわかります。
これを書いているのは3月末ですが、まだ道路に雪が少し残っているところや、
凍っているところもありますので、充分気をつけていただければと思います。
人だと骨粗しょう症の話がでてくる場面かとも思います。
このワンコがどうだったかはわかりませんが、
体重が重いとこういうリスクが少し増えるかと思いますので、
体重管理も気をつけていただければと思います。
(2013年3月29日)