今回は輸血に関する話です。
犬、猫が何かしらの病気にかかり、血が足らない、貧血の状態になることが
たまにあります。
もちろん、その場合、血が足らなくなっている理由を探すわけです。
体のどこかにがんがあり、そこから出血して、
出血が止まらない状態かもしれないですし、
食欲がなく、栄養不足で血が作れない状態かもしれないですし、
自分の免疫が、自分の血を攻撃して、赤血球が壊されているかもしれないですし…。
原因がなんであれ、輸血をしないと貧血の状況を打破できないことがたまにあります。
そんな時、血をいただける犬、猫、飼い主さんがいれば、
すごくありがたいのですが…。
以前は、血を提供してくれる犬、猫(供血犬、供血猫といいます)を探すのが大変で、
輸血したくてもできないことが、ほんとうに多々ありました。
ところが最近、飼い主さんがツイッターやフェイスブック等のSNSで
「血を提供してくれる犬を募集してます、お願いします」と記載すると
協力していただける飼い主さんが名乗り出ていただいたことが
3回ありました。
ツイッターのフォロワーだったり、飼い主さんの友人の友人だったり
いろいろな方とその方の犬にご協力いただきまいした。
改めてSNSの持つ利点、パワーを思い知らされました。
輸血のおかげで病気を乗り切った犬、
残念ながら輸血をしたにも関わらず亡くなってしまった犬、
輸血をしたおかげで手術はできて出血場所(脾臓のがん)を摘出できたが、
その後他に転移してしまったところからの出血で亡くなってしまった犬、
結果はいろいろですが、こういった犬、猫に血を提供していただいた飼い主さまと
そして、200mlほどの血をとるのに、首の血管にやや太い針を刺されて、
3〜5分ほどじっと耐えてくれたわんこにとても感謝しております。
おいしい缶詰をあげることしかできず、お許しを…。
そしてこれからも私から、あるいは飼い主さまから
「 困っているワンコ、ニャンコに血をください 」とお願いすることが
あるかもしれませんが、その際、ご協力いただけると、ほんとうに感謝です。
(2017年11月9日)