拾い食いをしてしまう犬の散歩はこの時期、要注意です。
特に燃やせるゴミの日や、容器プラのゴミの日はカラスがゴミ収集所を
荒らすので、食べ物のにおいのついたゴミが散乱しているのを見かけます。
ある日の朝、散歩をしていた2歳のラブラドールさんがゴミ収集所で
雪に顔を突っ込んで何かわからないけれども、食べてしまったとのことで
来院されました。
X線撮影しましたが、何を食べたのかは確認できませんでした。
食べてすぐとのことだったので、吐かせる処置をしたところ
燃やせるゴミとしてだされたであろうラップが
大きなかたまりとなってでてきました。
なにかおいしい料理のあじ、においがまだ残っていたのでしょう。
もし吐かせる処置をしなければ、お腹を開ける手術をしていた可能性もあります。
雪がなければ、食べてはいけないものに犬が近づくのを
防ぐことができたと思われます。
飼い主さんが、すぐ病院につれてこられたので手術は回避されました。ホッ。
別の日の話ですが、3歳のコーギーさんが夜の散歩で夢中で雪の中に
顔を突っ込み、何かを食べてしまったそうです。
帰宅後、飼い主さんがそのコーギーの口からうんちのにおいがしていることに
気がつき、翌日来院されました。
食べてしまったであろう うんちに病原性のものがなければいいのですが…。
ウイルスや、寄生虫、特に回虫卵など他犬や他猫のうんちを食べてしまうと
いろいろ大変なんです。
現在のところ、特に症状はでてませんが、まだ油断はできません。
雪で、道路に落ちているものが隠される季節は、
特に拾い食いには注意してくださいね。