うちの犬、ラブラドールレトリバーのデイジーの話です。
月1回、全身シャンプーをしております。
その際に肛門腺をしぼっておりましたが、
ここ半年ぐらいでしぼった肛門腺の内容物が
液状からどろーとしたものに少しずつ変化してました。
おかしいなぁ、歳のせいか?と思っていたのですが、
先月、しぼった際に内容物に血液が混じるようになりました。
ここでもまだ、ちょっとした炎症でもあるのか?ぐらいに考えておりました。
でも気になったので、今回は2週間後にもう1回しぼろうと思い、
きちんとしぼるために肛門に指を入れて、肛門腺をしぼってみると、
肛門腺の内容物は問題ないのですが、左の肛門腺の外側のかなり奥に
2センチ大のしこりを感じる・・・。
あらためて肛門の横の皮膚を触ってみても全くわかりません。
翌日、手術でそのしこりを摘出し、病理検査で 『 肛門嚢腺癌(がん) 』 と
結果が返ってきました。しかも、リンパ管侵襲あり・・・つまりリンパ管を通じて
転移する可能性があり、というかすでにしてる可能性 大…。
すでに転移しているという仮定で(おそらくしてるはず)治療の選択としては
もう一度、手術したあたりを大きく摘出しなおす。
近くのリンパ節を摘出する。
カルボプラチン(パラプラチン)を使用する。抗がん剤、3週間に1回の注射
ピロキシカム(バキソ)を使用する。痛み止め、炎症止めの飲み薬ですが、
がんが大きくなるスピードをゆっくりにするという効果があるようです。
トセラニブ(パラディア、パレイディア、Palladia)を使用する。
分子標的薬という日本では発売されていない飲み薬です。
個人輸入で手に入ります。高い…。
デイジーは上のいずれか、あるいは組み合わせで治療します。
ただ、あまり攻める気はないので、デイジーの体調と相談しながら
その都度、選択することになると思います。がんばれデイジー。
2回連続、肛門腺の話題を取り上げましたが、たかが肛門腺、されど肛門腺。
もし、肛門腺をしぼって、なにかいつも違うと感じたら、
たまには病院でしぼってみませんか?
(2012年7月23日)