海外移住と聞くと、ちょっとあこがれたりします…。
しかし、犬、猫もいっしょにとなると、ものすごく煩雑になります。
どこの国に犬、猫を連れて行くかで、必要な書類、検査が大きく変わってきます。
また、一旦外国に行くけど、また何年後かに日本に戻ってくるのかどうかでも
対応の仕方が少し異なるようです。
マイクロチップに関しても、必要な国、必要のない国があります。
また、マイクロチップを装着せずに(すなわち、個体識別がされてない状態で)、
狂犬病予防注射を打っても、ダメな国があったり
マイクロチップを日本を出発する7ヶ月以上前に装着しないとダメな国があったり…。
他にも、狂犬病ウイルスに対する抗体が一定以上あるか証明する書類が必要だったり、
エキノコッカスに感染していないことを証明する書類や、
マダニ、ノミの駆除をしていないとダメな国(当院では今年はフォートレオンを採用)、
フィラリア、ブルセラ病、レプトスピラ病、エールリヒア病、バベシア病、
ジステンパー病、パルボウイルス、パラインフルエンザに感染していないことを
証明する書類が必要な国、
混合ワクチンの種類を指定している国などなど、本当にいろいろあります。
今後、留学、仕事、国際結婚等で犬、猫を連れて海外に行く予定のある方は、
とにかく早くその国に問い合わせて、
(その国のホームページなどに詳しくのってることがほとんどです)
早めに行動してください。
海外移住の可能性のある方は、とりあえずマイクロチップを
早めに装着しておいた方が無難だと思われますよ。
(マイクロチップの装着には無麻酔でも可能ですが、若干痛みを伴うので、
避妊、去勢手術の時に装着することをお勧めします。)
当院でも今年だけでも2組の方が海外にいくことになるようですが、
今後も増えてくると思われるので、「お知らせ」のページにも記載しましたが、
マイクロチップリーダーを導入しました。
(2012年9月23日)