今回は仔猫さんとハジラミの話です。

保護された仔猫さんの健康診断でハジラミがみつかることが、
最近多く感じます。飼い主さんが、ハジラミに気づかれて
来院されるケースもありました。
仔猫さんの首から背中、腰あたりの毛をかき分けた時に1mmくらいの
茶色やオレンジ色のフケらしきものが動いたりすると、
それはハジラミかもしれません。
顕微鏡で見なくても、肉眼で動いているのが見えます。
ノミかと思われた飼い主さんもおられましたが、このあたりにはノミは
おそらくいませんのでノミの可能性はかなり低いと考えて結構です。
フケらしきものが動かなくても、毛についた白いフケを指でつまんでも
取れない場合はハジラミの卵の可能性があります。
ハジラミは吸血はしません。仔猫さんのフケを食べています。
仔猫さんがすごくかゆがる場合もありますし、
ほとんどかゆがらない場合もあります。
猫ハジラミは犬にはうつりません。
人にもうつらないとされてますが、かゆくなる方もおられます。
(動いているハジラミを見ると、その仔猫さんと接触がなくても
精神的にかゆくなってしまいます…)

もし残念ながらハジラミがいた場合…一昔前は全身の毛を刈って
シャンプーをしてましたが、(これが刈る方も刈られる方も
大変だったのですが…)最近は、いい薬があります。
背中に塗るだけで、ほぼ駆除することができます。
ただし、その薬を使っても卵の中のハジラミはやっつけることができますが、
卵は毛にこびりついているので、毛からは取れません。
ハジラミの成虫も死んでいるのに、なかなか取れません。
シャンプーをしてもとれないんです。
ハジラミがついた毛が生え変わるのを待つか、全身、バリカンで…。

猫さんを飼われている方、特に仔猫さんの場合は、
一度、背中の毛をよーくみてください。

第41話以降はこちら

第21話以降はこちら

第20話 海外移住

第19話 大型犬の食欲

第18話 また肛門腺の話

第17話 肛門腺の化膿

第16話 犬と猫の便秘

第1話 消毒液

第14話 窓の外

第13話 仔猫とハジラミ

第12話 猫とユリ

第15話 毛玉ケア

第11話 こげ茶色の耳垢

第9話 爪のけずれかた

第6話 自転車での散歩

第8話 雪の日の散歩

第7話 巻き爪

第10話 マダニ予防

第5話 脂肪腫?

第4話 てんかん

第3話 腎不全

第2話 輪ゴムに注意