今回は犬の食物アレルギーの話です。

食べ物だけが原因となるアレルギーはそれほど多くないと言われています。
食べ物だけでなく、かびやダニ、花粉等もアレルギーの原因となり、
いろいろな原因が重なってアレルギーの症状がでることが多いと考えられています。
なので食物アレルギーの対策を頑張っても、アレルギー症状は少しは改善しても
なかなか完治まではいかないことが多いように思います。

食物アレルギーは食べ物に含まれるタンパク質が原因で起こります。
アレルギーの原因となる食材を食べなければ『 理論上 』は
アレルギーにはならないと考えらますし、
初めて食べる食材では、アレルギーは起こらないと考えられます。

そこでいろんなフードメーカーが犬が食べたことがないような食材を
タンパク源としたフードを販売しています。
例えば、ナマズ、あひる、鹿、ラム、カンガルー、ターキーの肉などなど…。
でも、経験上そんなにうまくはいかないことが多いと感じています。
おそらく、実際は交差反応等あるので、初めて食べる食材でも
アレルギーがでることはけっこうあるのだと考えています。
交差反応とは、例えば鶏肉にアレルギーを持つ犬が
ターキーの肉を初めて食べたとしても鶏肉とターキーのタンパク質が似ているので
ターキーに対してもアレルギーが出てしまうという感じで
考えていただければいいかと思います。
なので魚にアレルギーを持つ犬はどの魚でもアレルギーが出たり、
鳥類や哺乳類のどの肉に対してもアレルギーが出てしまう犬がいたりと
なかなか、食物アレルギーは難しいと感じていましたが・・・。

ところが最近、魚類、鳥類、哺乳類ではないタンパク源を使ったフードが
発売されました。それが、『 昆虫食 』です!!
魚類でも鳥類でも哺乳類でもない、昆虫のタンパクなので、
今まで、どのメーカ―のフードを食べてもダメだった犬の食物アレルギーが
ひょっとすると治るかもと少し期待しております。
ここでの昆虫は…アメリカミズアブの幼虫を使用しているとのこと。
カブトムシの幼虫とかハチの幼虫とか…ハエの幼虫とか(それってウジ虫…)
のようなものだと思われます。結構、抵抗があるかと思いますが・・・、
このアメリカミズアブの幼虫のフードは、味はけっこういけるようで、
また消化吸収率も良く、犬のウンチもよくなることが多いそうです。
また、牛、鶏、豚、馬、鹿などの家畜を使用するわけではないので
環境にも優しいフードとも言えるかもしれません。
理論上はとても画期的はアイデアだと考えております。
若干、フードの粒は大き目ですが、一度試してみたいという方には
サンプルフードをお渡しします!!

一般的に、新しいフードが犬に会っているかどうかを判定するには
最短で2週間、長くて2か月ほどかかると言われております。
かゆみに悩んでいる犬に一度試してみませんか?(2023年6月29日)

第46話 てんかん

第45話 N-NOSE検査

第44話 犬の昆虫食

第43話 マダニ予防薬

第42話 リブレの補足

第21話〜第40話

第41話 ワクチン、打つ?

第 1話〜第20話